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2025.10.4
金利上昇に伴い定期預金金利も急激に上昇したわけですが、それでもその金利はわずか0.3%しかなく、銀行にお金を預けていてもほとんど増えないことにそう変わりはありません。
仮に、300万円をまとめてその10年定期に預金したとしても
1年目に増える金額は 300万円×0.3%=9,000円
そこから約20%の税金を引かれて 手取りは7,200円、
2年目はその7,200円が上乗せになり 3,007,200円×0.3%=9,021円
そこから約20%の税金が引かれて 手取りは7,217円といった感じでしか
増えていきませんからね。
それでも これまでのことを考えると、貯金=銀行一択の方からしたらなかなか嬉しいことには違いないんですけどね。
では今回は、「預金」と「住宅ローン」と「投資」についてお伝えしていきたいと思います。
銀行が10年の定期預金金利を上げたと同時に、家を建てる方が最も利用している10年固定の住宅ローン金利も上がってしまったし、今後も安定したインフレが起こるとしたら長期金利に連動する10年固定の住宅ローン金利はさらに上昇するのが自然の流れでしょう。
かつ、今後は短期金利の上昇に伴う、変動金利の上昇が待っていると思うので、その辺も含めた上で、今後家を建てる場合どうしたらいいかについて個人的な見解を述べていきたいと思います。
仮に数百万円単位で銀行預金があるとか、親御さんからの贈与がある場合、それを頭金として入れ借入れを減らした方がいいのか?というご相談を受けることがあります。
しかし、この答えはその資金をどのように運用するつもりなのかによって、180度違ってきます。
今後の10年固定の金利は、おそらく最低でも1%。(日本の10年物国債の利率より、低い金利で銀行が貸すことはまずあり得ないからです)
それに対し10年の定期預金金利はわずか0.3%。
ご説明するまでもなく、金利の差を見ただけで預金するぐらいなら、頭金を入れて借入額を減らした方がいいと感じていただいたのではないでしょうか。
一方で、このまとまったお金を預金ではなく、投資に回すとしたら話は変わってきます。
仮にこの300万円を、全世界株のインデックスファンドに毎月分割して積立投資した場合、過去の事例通りには行かないにしても、それでも住宅ローンが終わる40年後には2倍以上になると考えられます。
そして、仮に今後物価が年率で2%ずつ、コンスタントに上がり続けていくとしてローンが終わる頃には物価が2倍になってしまうとしても、持っているお金の価値が2倍以上になっているとしたらそのリスクを十分ヘッジ出来るのではないでしょうか。
そのため、これから家を建てる方は、こういったまとまった資金がある場合、預金や頭金を入れるという選択ではなく、積立投資に回すという選択も考えていただければと思います。
理想は、少しばかりまとまった資金を入れて、その後も数万円の積み立てを毎月上乗せしていく。
まとまった資金を入れるのが、気持ち的に抵抗があるのなら、増える額は少なくなってしまいますが、この資金を分割して毎月コツコツと積み立てしていく。
この知識は、これから家づくりをされる方に例外なく必要だと思うので、この記事の内容を知っていただいた上で、家づくりの予算計画を立てていただければと思います。
藤井