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投資という視点で見た家づくり

2025.8.10

「家は一生で一番高い買い物である」
そう言われる所以はその価格もさることながら、家(マイホーム)そのものがお金を生むことがないからです。

アパートやマンションなどの賃貸住宅のように、5000万円借金をしたら年間で500万円収益を生むというのなら、その5000万円の借金は10年で回収出来るし、その後は投じた額以上のお金を生み続けてくれることになるので、高い買い物だということにはなりませんからね。

その上、家は建てた時が最も価値が高く、経年と共に落ちていき、やがてゼロになる上、人口が減少していくのが濃厚である地方都市は土地価格も上がる見込みも少ないため、仮に将来売ることになっても投じた額以上の価格で売れることはまずありません。

そのため、家を建てる時にはこれを踏まえた上で予算設定を行いつつ、その予算の中で収まるように計画した方がいいですし、それと同時に目減りしていく価値を補っていくためにそれ以上にお金を増やすために「投資」を行った方がいい、というのが弊社の基本的な考え方です。

では今回は、
これから家を建てる方が絶対に知っておいた方がいい
「家づくりに必要な視点」についてお伝えしていきたいと思います。

 

✔️「貯金」は増えないどころか減る

お金の使い方は「消費」「浪費」「投資」「投機」「貯金」の5つに分類出来ますが、
ほとんどの方が「投資」と「投機」を知らないまま大人になっていきます。

「投資(投機)=危険」だから(破産するから。お金を失うから。)
絶対に手を出してはいけないと、小さい時から事あるごとに言われ続けて育ったからです。

結果、お金を増やすための選択肢が「貯金」だけになってしまうのですが、誰もが知っている通り貯金ではお金が増えないし、現実は逆に目減りしていきます。

現在の預金金利では、100万円貯金していても年間で100円しか増えない上、時間外にお金を引き出そうものなら220円もの手数料(22年分の利息)を、どこかに振り込みしようものなら550円とか880円もの手数料を一気に奪われるからです。

その上、預金だけに頼っているとインフレになり物価が上がってしまうと、それだけで現金の価値が一気に目減りしていきますしね。

そのため、お金を増やすためには「貯金」という選択肢ではなく、本来は「投資」という選択肢を持たなければいけないんですよね。

「投資」とは、自分以外の何か(設備やお金)に働いてもらうことによって収益を生んでいく構造のことであり、その中で、これから家を建てる方にやっていただきたい投資が「つみたてNISA」を利用しながら行う長期積立投資です。

 

✔️具体的にはどうすべきか?

では「つみたてNISA」の資金を可能な限り増やすために、なにをしていただかないといけないのか?

まずやっていただきたいことが、家のかけるお金を最小限に抑える工夫です。
家にかけるお金、土地にかけるお金、そして外構(庭)にかけるお金、この3つ全てにおいてです。

そして、先程もご説明したように貯金の選択肢を銀行への預金だけにせずこの資金の多くも「つみたてNISA」に回してください。
さらに、家を建てると同時に保険も見直し、ここで浮いた資金も全て「つみたてNISA」に回してください。

住宅ローン金利の中には、もしものことがあった場合、借金がゼロになる掛け捨ての生命保険がかかっています。そのため、必要以上の死亡保証がついた生命保険はいらなくなるし、学資保険に至っても、
掛け金より増える商品なんて存在しないし、医療保険に至っても、そもそも日本は社会保障が手厚く医療費は30%負担でいい上、高額療養費制度を使えば、医療費の負担がさらに軽減されるからです。

この他、車なんかも特定の車種(アルファードやランクルなど)以外は買った値段より大幅に価値が目減りしてしまうので、ここに投じる価格を抑えられればその分さらに費用が浮き「つみたてNISA」枠が広がるのでいいんじゃないかと思います。

 

というわけなので、毎日の暮らしがより豊かになるマイホームを持つと同時にお金に困らない生活を実現いただくためにここでお伝えした知識を持った上で家づくりをしていただけたらと思います。

カテゴリ:お家づくり, 資金計画
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