最近のブログ

遂にデフレからインフレに!?

2025.5.31

国が発表するデータを見る限り、ようやく日本は長く続いたデフレ期間を脱却し、インフレ局面に突入したのではないでしょうか。
そして、そうなるとこれまでとはお金に対する考え方を変えざるを得なくなります。
物価が上がらない、あるいは下がっている状態のデフレ局面では、現金は資産を防衛するにはそれなりに良い手段なのに対し、物価が上がっている状態のインフレ局面では、その真逆になってしまうからです。

これまで1000円で変えていたものが1500円になってしまったとしたら、150万円の貯金の価値は100万円に目減りしてしまいますからね。

つまり、お金を現金だけで持っておくことは、インフレ局面ではやめた方がいいというわけですね。
そのため、家づくりにおいても自己資金として内入れ出来るまとまった現金があり、それを現金のまま置いておこうというお考えをお持ちである方は、以下のどちらかを選択していただくことをオススメしています。

 

✔選択肢その1

まず一つ目の選択肢が、出来るだけ内入れし住宅ローンの借入額を減らすということです。

インフレになるということは住宅ローン金利が上昇するリスクも高まるということなので、インフレによる現金の価値の目減りを防ぐとともに、借入額を減らすことによって金利上昇による返済負担上昇リスクも軽減出来るからです。
また、近い将来金利が上がる可能性が高まるのだとしたら内金を入れることによって借入額を減らすことが出来れば、少々金利が高めである固定金利を選んだとて返済負担が大幅に増えるということもありませんしね。
個人的には、ローン返済額が減った分、浮いた資金を長期積立投資に回し続けていただくのが理想的だと考えています。
毎月、もしくは毎日、全世界株式のインデックスファンドをローン返済期間中買い続けていただくという感じですね。

一例を挙げると、4500万円の借入を4000万円に減らすことが出来れば、金利1%、40年返済だとすると毎月12,643円フローが生まれる。
それを今後40年間ずっと毎月投資に回していただくとして、それが年率3%平均でお金が増え続けていくとしたら元本を合計した6,068,640円が40年後には11,782,760円にまでなるという感じです。

そしてこれを「つみたてNISA」で運用していったとしたら、増えた分に対して通常かかる約20%の税金が全くかからないので増えた分が丸々手取りになるというわけですね。

 

✔️選択肢その2

続いて、2つ目の選択肢。
こちらは仮に内入れ出来る現金があるとしても内入れせずほぼ全額銀行から借りてその現金を長期積立投資に回すという選択肢です。

仮に500万円現金があるとしたら、40年ローンだと考えると先程と同じぐらいの金額を長期積立投資に回していただけるというイメージですね。
ただし、この場合借入額が多くなる分利息の支払いが多くなるので、その分選択肢1より手元に残るお金が少なくなります。

具体例を挙げると、4000万円の借入を金利1%、40年返済で借りた場合の総支払利息と4500万円の借入を金利1%、40年返済で借りた場合の総支払い利息とでは、1,068,640円差があるという感じです。

そのため、個人的には選択肢その2よりはその1を選んでいただく方が良いのではないかと考えています。もっとも選択肢その2の場合は、借入額が大きい分、借入名義人に万が一のことが起こった場合、
団体信用生命保険によって全額繰上げ返済される額も大きくなるので、そのリスクが高そうなご家庭の場合、こちらの方がいいかもしれませんが・・

 

それはさておき、今回の結論としては、インフレ局面においては現金を現金のまま置いておくのは良い選択肢ではないので、どのみち長期的な目線を持って積立投資をしてください!
というお話でした。

 

藤井

カテゴリ:資金計画
↑TOP