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2025.5.24
現在「平屋」は空前のブームになっているし、まずは「平屋」に出来ないかを優先して考えた方がいいと以前からお伝えしているのですが、まだ多くの方が「平屋にすると高くなる」というイメージから敬遠しているのではないでしょうか。
まず高くなりそうなのが「家そのものの価格」。そして、平屋を建てるとなるとそれなりに広い土地がいりそうだから土地の価格も高くなりそう。それに加え、敷地が広がる分、外構工事まで高くなりそうと、普通は思ってしまいますよね。
では今回は、そんなイメージから平屋を諦めかけそうになっている方に「実際のところはどうなのか?」お伝えしていきたいと思います。
同じ材料を使い同じような仕上げで平屋と2階建てをそれぞれ建てるとしたら、同じ面積で考えると坪あたり10万円前後価格は違ってきます。
35坪だと350万円ほど平屋が高くなるという感じですね。
しかし、実を言うとこの比較方法自体がそもそも間違っています。同じ面積で比較するということが、です。
2階建てには階段が必要ですが、平屋には階段が必要ないからです。
そのため、この場合の比較方法は35坪から2坪(1・2階それぞれ1坪ずつ)を
差し引いた33坪で比較するのが正解です。
とはいえ、そうしたとしてもまだまだ価格は平屋の方が高いのが現実です。
そのため、ここから2階建てから平屋にすることによって必要ではなくなるものについて考えていきたいと思います。
まず、議論したいのが「トイレ」。2階建てでは1・2階両方にトイレが必要だと思います。
夜中にわざわざ階段を下りて1階までトイレに行くのは面倒臭いですからね。
それに対して、平屋だとトイレが1箇所でもいいのではないでしょうか。
もちろん、混雑しがちな家庭だと2つ必要かもしれないんですけどね。
続いて議論したいのが「廊下」。
2階建ての場合、階段を上り切ってからそれぞれの部屋に行くためには確実に廊下が必要になるのに対し、平屋にすれば廊下を無くそうと思えば、ゼロにすることだって出来ます。
そして、この「トイレ」と「廊下」を無くしてもいいとしたら、先程の面積からさらに2坪ほどマイナスすることが出来ます。
先程の続きで考えると31坪ということですね。
では、ここで一旦
価格の比較をしてみましょう。
仮に2階建ての坪あたりの価格を70万円、平屋の坪あたりの価格を80万円としたら、
2階建て:70万円×35坪=2450万円
平屋:80万円×31坪=2480万円となり、
実はそう価格が変わらないということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
部屋の数も収納の数も部屋の広さも収納の広さも全くさわっていないので、
本当に無くても問題ないものだけを抽出したという感じです。
というわけなので、「平屋は建築費が高くなる」は一旦、頭の中から帳消しにしていただけたらと思います。
平屋は、2階建に比べて1階の面積が大きくなるため、その分、土地も広く必要となります。
実を言うと、55〜60坪の広さがあれば充分、平屋を建てることが出来ます。
駐車場を3台確保しつつ、です。
ですので、平屋を建てたいからと言って、わざわざもっと広い土地を探す必要は全くと言っていい程ありません。
広げれば広げるほど土地価格どころか外構工事費用も高くなるだけですし、もっと言うと固定資産税も高くなるだけですからね。
そんなわけで弊社が出した結論としては、「平屋だから高くなる」というのは必ずしもイコールではないということです。
なので、平屋を建てたいと思っている方はぜひぜひ、そのまま平屋で突き進んでいただけたらと思います。
藤井