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2025.4.26
カーテンの役割は、
①光量を調整する
②窓から侵入する外気を防ぐ
③プライバシーを担保する
④見たくないものを隠す(外)
⑤見られたくないものを隠す(中)
この5つがあると言われています。
しかし、これら5つを全て満たすために全窓へのカーテン設置を前提として間取りや窓を考えてしまうと、開放感や明るさが犠牲になります。
常に③〜⑤を満たそうとするとカーテンを開けたままにしておくことが出来なくなってしまうからです。
また、カーテン費用は基本建築費用に入っていないため、数が増えればその分コストへの跳ね返りが大きくなるし、それに加えて一つ一つデザインや素材にこだわっていくとなるとその跳ね返りが大きくなります。
そんなわけでシンプルノートでは、出来るだけカーテンが必要のない間取りや窓づくりをするように常に心がけています。
カーテンが必要なくなれば、カーテンを洗う手間もなくなるし、レールの拭き掃除も一切しなくて済みます。
基本カーテンが必要ない家にするためには、周りから自分の家がどのように見えるのかを考えながら間取りを考えなければいけません。
例えば、南向きの土地で間取りを考える場合、安易に南向きにリビングをつくり南向きに窓をつくってしまうと外からの視線が気になり、四六時中カーテンが開けられない家になってしまう可能性があります。
また、北向きの土地の場合、南向きと違ってリビングが人の目に触れる可能性はグンと下がるものの、裏側に家が建っているとしたら、室外機や給湯器やゴミ箱が陳列され、換気扇から出てくる黒カビで薄汚れた家の裏側がリビングから見える景色となり、結局カーテンが開けられなくなります。
そのため、この場合も安易にリビングを南に持ってくるのではなく、どうすればリビングの窓からカーテンを取り除くことが出来るのかを考えつつ間取りをつくりあげていきます。
大半の時間を過ごすリビングの窓に、カーテンがいらなければ、光もたっぷりと入ってくる上、外や空が見えることで開放感が出て、最高の空間が出来上がります。
カーテンがいらないお家をつくることが出来れば、、日中照明をつける必要が一切ありません。
常時入ってくる自然光を防ぐものがなくなるからです。
晴れの日はもちろん曇りや雨の日だとしても、です。
そして、カーテンがいらないお家をつくることが出来れば、カーテン代が必要なくなります。
また、カーテン代が浮くと共に窓のコストも減ることになります。
カーテンがいらないことで最小限の窓だけで、採光と換気が確保出来るようになるからです。
さらに、冒頭でもお伝えしたようにカーテンを洗う必要もなくなればレールの拭き掃除もいらないし、窓を開けた時の鬱陶しいカーテンのビラビラにイライラすることもなくなります。
カーテンがいらなくなり窓の数を最小限に出来れば、その分、壁が増えることになるので耐震性も高くなるし断熱性も高くなります。
窓が少なくなれば、外壁を汚す窓からの垂れジミも少なくなるし、戸締りの心配もきっと減るでしょう。
ですので、カーテンの数を少しでも減らせるよう、周りから自分の家がどう見えるのか?
そして、カーテンがいらないようにするにはどうすればいいのか?
こういった視点で間取りを考えてみてください。
藤井